カウンセリングの疑問がわかるコラム ~(全4話)~
第三話:何回ほど通えば効果があるのか?
初回のお客様によく聞かれる質問です。
日本傾聴連合会のカウンセリングの面談時間は90分です。
所属カウンセラーからの報告によりますと、三回目から本人の話す内容に変化が
生まれたことが多く、深い気づきに至ったようです。
3回目が効果的、これは、私が長年やってきた臨床経験と一致しています。
ではなぜ、3回目に変化が生じる確率が高くなるかを説明します。
カウンセリングの時間は、「思考」を吐き出す時間になります。
より話の内容が「本音」や「感覚」に基づく自分、いわゆる動物、哺乳類レベルで
自然な構え方ができながら、改めて、思考で考えている、人間関係や、社会や
お金の話などを語るようになります。
突然、第二話でも書いた、「普段自分で話さないことや、今まで気づかなかった自分」が、
現れてきます。
<面談1回目>
「思考」空間優位で話しながら、カウンセラーの「思考」と「感覚」と両方に
心配りをした聞き方になじみ、「あーなんでもはなせるなと」思考が思う回。
--1週間後予約
この一週間の間に、「感覚」が普段つたえられないことを伝えたいと準備を始める。
<面談2回目>
「思考」を話しているうちに、「感覚」からくるメッセージをついつい言語化したり、
感じ始めてしまう。(本人もなんだこれは?)という感覚。
--1週間後予約
この一週間の間に、「感覚」からのメッセージが送られる頻度が高くなり、
急に涙がでてきたり、過去を思い起こしたり、その人それぞれの不思議な感覚を感じる。
<面談3回目>
「感覚」を言語化していきながら、過去の「思考」と「感覚」の意味を整理し始める。
(深い自分自身、本当の自分自身を勇気をもって取り出せている瞬間)
4回目以降:さらに人生の修復、納得度を高める、自己変容への悟りを開く
(※あくまでも主な例であり、この通りにカウンセリングが進むと保証するものではありません。)
自分の心を見つめなおす時間は、動物の脱皮や、蝶や蛾の羽化の時と同じで、不安定で危険な状態
になります。
カウンセラーはあなたにとってとても心強い存在になるでしょう。
とりあえず3回は継続してカウンセリングを受けることを、大事な心を守るためにお勧めいたします。
そして、何よりもあなたの大切な初回の料金を無駄にしないためにもお勧めします。
第四話では、これも質問されることの多い、「カウンセリング」と「コーチング」の違いを説明します。
文章:公認心理師 サイモン隆明
カウンセリングの疑問がわかるコラム ~(全4話)~