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2.262019
ご相談/深刻な悩みがないとカウンセリングを受けてはいけないの?
日本傾聴連合会へ寄せられたカウンセリングのご質問についてお答えいたします。
なお、ご相談者様のお名前は伏せております。
もくじ
ご相談/深刻な悩みが特にありませんがカウンセリングを受けられますか?
ご相談内容をご紹介します。
カウンセリングを受けるような深刻な悩みが特にありません。
それでも、一度カウンセリングを受けてみたいと思っています。
このような私ですがカウンセリングをお願いすることは迷惑でしょうか?
悩みがなくてもカウンセリングを受けることは可能でしょうか?
(Kさん・仮名)
(イメージ写真)
ご回答/深刻な悩みが特にありませんがカウンセリングを受けられますか?へのお返事
Kさん、こんにちは。
カウンセラーのT.S.です。
私たちカウンセラーへのお気遣いありがとうございます。
おやさしい方なんですね。
「いらっしゃいませ大歓迎です!」って旅館の女将のように明るく迎えちゃったりして。
カウンセラーへのお気遣いや心配はなさらずに、普通にいらしていただいて大丈夫です。
なぜ問題がないのでしょうか?
ちゃんと理由があります。
ご説明しますね。
深刻なお悩みがなくてもカウンセリングにいらしていただいて大丈夫な理由①
深刻なお悩みがなくてもカウンセリングにいらしていただいて大丈夫な理由の1つ目は、カウンセリングの時間は悩みを解決する時間だけではないからです。
カウンセリングというと悩みを解決することだと思われがちなのですが、カウンセラーの役割は様々です。
いろいろ浮かんでくる考えを整理したいとおっしゃる方や、とにかく日々の出来事を話してスッキリされる方や、究極は何も話さなくても同じ時間ボーっとしている(これカウンセラーも寝ちゃいそうになるときがありますが)のでも大丈夫です。
深刻なお悩みがなくてもカウンセリングにいらしていただいて大丈夫な理由②
深刻なお悩みがなくてもカウンセリングにいらしていただいて大丈夫な理由の2つ目は、お悩みがない方のカウンセリング効果があるからです。
私たちカウンセラーの仕事の本質は、ご一緒する時間を通じて、過ごした時間がきっかけとなり、ご自身が心の内側から変化するお手伝いや、「私は今のままでいいのだ」と再確認されることを目的とする場合もございます。
そうすることにより、またその後の人生を思い切って歩んでいけるといいましょうかね、今まで以上に動きやすくなるといいましょうか、勇気をもっていきていけるといいましょうか、そのような効果がございます。
私を含め日本傾聴連合会のカウンセラーは「お話を共に感じること」を職業として提供できる人間です。
Kさんのお話を感じて上記のお手伝いができるのなら幸いです。
そういうわけで、悩むことだけが相談の理由にはなっていないのがカウンセリングです。
深刻なお悩みがなくてもカウンセリングにいらしていただいて大丈夫な理由③
深刻なお悩みがなくてもカウンセリングにいらしていただいて大丈夫な理由の3つ目は、カウンセリングよりもコーチングサービスが適している場合も考えられるからです。
もしかしたら、Kさんはコーチングというサービスの方があっているかもしれません。
日本傾聴連合会のカウンセラーはコーチングというサービスも提供することが可能です。
カウンセリングサービスは、主にKさんの言葉を通じて自分自身の心を自分自身のまま感じていき理解していくことを目的としていきます。
一方、コーチングサービスは、心理的なワークを用いて具体的に変化していきたい未来を実現(未来の変化)することや、過去を自分の人生に合った形で受け入れる(過去の統合)(※)するお手伝いをいたします。
Kさんが実現したい未来や変化をしたいことが具体的にあり、未来の変化の実現をお手伝いする方が合っているのでしたら、コーチングサービスの方がお勧めとなります。
コーチングサービスが良いか、カウンセリングサービスがいいのか、悩んじゃいますか?
あ、悩み出来ましたね!(冗談です)
コーチングサービスが良いか、カウンセリングサービスが良いか不明な場合は、面談当日に少しお話をお伺いしてカウンセラーから状況にあったものをお勧めしますので、どっちにしようか悩まないでとにかくいらしてただければだいじょうぶです。
(※)過去の統合はその事象がトラウマや現在の自己防衛的な行動問題(専門用語で「防衛機制」といいます)を引き起こしているもので、統合しても今の人生に不都合がおきないとカウンセラーが判断されるまで、コーチングではなくカウンセリングという手法でまずは自分自身の今の状態を取り戻すことを先にお勧めする場合や、行動問題を主軸としたコーチングをお勧めすることがございますのでご了承ください。(詳しくは当日カウンセラーから説明します)